篠村書店廃業・・・

神田神保町にある篠村書店が、店主高齢の為により今月末に廃業となります。

本日、朝日新聞の社会面にその記事が載っているのを見つけて読みました。

ネットが無い時代・・・
旧型国電や旧型電機の特集された雑誌を求め・・・
多いときには神保町界隈の古本屋巡りを、週に2回位訪問していました。
訪問時は、先ずは篠村書店に行ってほしいものが無いかをチェックしてから・・・
他の古本屋を回り、最後に篠村書店で購入する順番でした。

基本的に篠村書店には、多種多様の鉄道系雑誌と書籍が豊富にありました。
但し、その分希少価値のあるものは・・・
月刊雑誌でも○万円というものもありました。

欲しいものがあっても・・・
20代の私には手の出るはずもなく諦めていました。

特に悔いが残ったエピソードがあり・・・

昔、交友社国鉄電車の歩み」という本をかなりの年月探していまして・・・
それが手に入らない為、
そのもとになった「鉄道ファン」連載記事を篠村書店で高値で買い集めました。

バックナンバーが揃え終わる頃・・・
偶然、篠村の本棚に「国鉄電車の歩み」を見つけました。

「ヤッター!」

神田神保町訪問も終わると思って手に取りました。

ビニール袋に入れられた本の裏には・・・
12000円という値札が!
「高すぎる!」
買いたい気持ちを宥めて帰路につきました。

その次の日、やはり欲しくて篠村書店に向かうと・・・
もうその本はありませんでした(泣)

この時、悔いが残らないように先手必勝という言葉が心に刻まれました。

他にもいろいろ思い出がありますが・・・
最近は、めったに神保町に行く機会も減り・・・
たまに行けても、書泉で鉄道関係の「新書」「写真集」等を買い求めるだけで
古本に足を向けることも減りました。

でも、あの古本屋さんの独特な空気感や居心地は良い思い出となっています。